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カテキヨースタッフより!

2022年11月3日

フランス文学を専攻するにはフランス語が不可欠である ~小澤先生~

承前(続きという意味です)

このようにして私は、見た目は威風堂々とフランス文学科に進学したのです。
しかし実際には、第二外国語として二年間フランス語を学んだにもかかわらず、
そのとき私はフランス語の単語を約三十知っているだけでした。
この学科の必修科目にはフランス人の女性教師の講座があり、その最初の
授業のとき、私は控えめにいちばん後ろの席に座りました。

教室には数十人の学生がひしめいており、その中に紛れていると何となく
心強いものがありました。
私は隣に座った男子学生とお互いのフランス語の知識を交換するうちに、
その学生はどうやらフランス語を二十くらいしか知らないことが分かりました。
それで私と同じように最後尾の席を選んだようでした。

それでも、彼も東洋哲学を逃れて、威風堂々とフランス文学科に進学してきた
のです。
 
フランス人の先生は姿を現すと、最初に何をしたいですかと私たちに尋ね、
前の席にいた女子学生たちがコンベルサシヨン・リーブルがしたいと言い出し
ました。

何のことか分かりませんでしたが、周りで飛び交い始めたフランス語に混じった
日本語から推測すると、自由会話という意味のようでした。
自由なら話したい人が話せばいいので何の問題もなく、私たちは安心して
九十分の授業時間を過ごせそうでした。
先生は、ではそうしましょう、まず一人ずつ自己紹介をしましょう、
フランス語で、と当たり前のように言われました。

フランス語で、は明らかに余計でしたが、このとき私たちの「威風堂々」は
「悪戦苦闘」に変わってしまったのです。
絶望的な状況の中で私たちがどのように闘ったのか、
次回は思わず涙を誘うその奮闘の様子を再現します。

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