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2022年7月2日

インタビュー:講師に聞く1〔大学受験編:英語2〕

大学受験の最重要科目と言っても過言ではない英語。わけても長文読解力を養成することが大切であることは前回述べました。その力を錬成するにはどうすれば良いのでしょうか。(前回の続き) 

【精読力ってどんな力?】

-精読力とはどのような力を言うのでしょうか

精読とは英語の一文一文を精確に忠実に読み取ることを意味しています。言い換えれば「一文を統制している文構造をきちんと把握することに意識を置いて英語を読む」ということです。長文といえど、分解すれば一文が集積したものにすぎませんが、精確に英語を読み取るためには英文を構成しているルールに則って正しく理解することができなければなりません。ここで大切なことを言います。この時、ただ単語の意味を機械的にあてはめたりするというのは精読をしていることにはなりませんし、実は不定詞や分詞、関係代名詞といった個々の文法項目の知識をあてはめていくということも精読をしていることにはならないのですね。単純ではないのです。

-精読について少し詳しくお聞かせください。

まず第一には語順の知識ですね。端的にはSVO等の文型知識です。それから品詞の理解。品詞というと単語の分類のはなしに聞こえてしまいますが、実は品詞の理解は英文読解にとても役立つのです。ひとつだけ例をあげますね。関係代名詞を用いた文があるとします。関係代名詞を含んだ関係詞節全体は先行詞と呼ばれる名詞に直接修飾しているわけですから、実は関係代名詞を含んだ文って形容詞(的)な文構造になっているんですね。あとそれからついでに関係副詞。実は関係副詞を含んだ関係詞節全体の文も名詞に修飾しているわけですから、同様に形容詞(的)なんです。
関係代名詞も関係副詞もどちらも形容詞(的)な働きをしているのですよ。

-関係代名詞も関係副詞も形容詞?、いや形容詞(的)?ですか??

かえって難しく感じてしまったでしょうか(笑)。でも一からゆっくり勉強していけば誰でも理解できます。文型と品詞の知識を有機的に絡めて英文に働いている仕組みを解き明かしていく。精読とはざっくりいうとこんな感じです。

-安心しました。

英語の長文読解で伸び悩む受験生を見ていて感じることは、精読のプロセスを疎かにした状態で、また精読を誤解した状態でやみくもに文法を勉強し続けたり、早い段階で次の速読トレーニングに移行してしまうひとが多いことですね。たしかに文法がわからなければ英文を理解できませんし、年々増え続けてい長文語数を考慮しても速読トレーニングをやらなきゃという気持ちも分からなくはないのですが、しかし、正しい英文精読の学習を踏まえるというプロセスは絶対に辿って欲しい過程ですね。ここが長文読解学習の基礎部分なんです。よく意味を間違えてとらえられてしまっていますが、基礎とは決して簡単という意味ではありません。その後の実力を蓄積していくベースになるということで、基礎とは最も重要であるということを意味します。ここがぐらつくと後のすべてがぐらついてしまう。一番重要なのが基礎の構築です。英語のリーディングでいえばまさに精読が基礎にあたります。大学受験で質の良い勉強をしている受験生のなかには、精読をきちんとこなして高い読解力を持っているひとがほとんどです。最初の学習姿勢で決まるのです。

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