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カテキヨースタッフより!

2022年3月7日

2022茨城県立高校入試【社会講評】

【記述式は“2問"だけ!定番の論述出題はされず】

<全体>
例年通り大問数4つの構成で、1で地理、2で歴史、3で公民、4で地歴公の融合問題という問題形式に変更はなかった。ただし大きな変更点として各小問がほとんど選択式の問題となっており、定番となっている論述式は全く出題がなかった。そのため上位校では高得点の争いになることは必至。一問のケアレスミスが大きな痛手となりそう。

〈出題の内容〉
1では地理の問題が出題された。資料を利用して地理的な知識を問う問題から、複数の資料を相互に関連づける読解力を伴った本格的な資料読解を問う問題まで、基本から応用まで幅広く出題されている。(2)の貿易主要相手国をたずねる問題がやや難しい。ふだんから品目だけでなく、主要相手国までを意識して資料を読んでおきたい。

2では歴史の問題が出題された。基礎的な知識を問う問題が多かったが、世界史上のできごとと我が国のできごととの関連をからめた設問が2問みられ、得点差のつくポイント。

3では公民の問題が出題された。知識をストレートに聞く問題もみられたが、(1)(2)のように資料を元に推測をして解く問題もあり工夫がみられた。

4は持続可能な開発目標(SDGs)をテーマとした三分野融合問題からの出題。(2)は理科の学習項目ともつながるユニークな問題、(3)では世界史と日本史を関連づけて解く問題が出題され、得点差がつく問題となった。

<対策>
地理では日頃から様々な資料に親しんでおきたい。できれば複数の資料を関連づけて、地理的事象を多角的に分析し考察する視点を養っておくことが望ましい。歴史では基本的な知識を習得したら、同時代の世界と日本の出来事を関連づける視点を養っておきたい。22年度から高校課程の初年度で導入される新科目「歴史総合」は近現代の世界史日本史が融合された科目である。今後は本年度入試のように同時代史の問題が複数出題されることが予想されるので対策が必要である。公民では「公正と効率」の原理を基にして、その実際の運用を考える問題も出題されている。友人等との対話を通して「公正」と「効率」の違いは何なのか、その感覚を養っておきたい。

水戸駅前校教師 小林(健)

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