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カテキヨースタッフより!

2022年3月7日

2022茨城県立高校入試【国語講評】

【複数テクストを整理する力が試される。作文含め記述式解出題されず!】

〈全体を受けて〉
物語文、論説文、古文のそれぞれの読解問題を中心として漢字の読み書き、語句の知識、実用文の読解などが出題されたのは例年通りである。和歌や俳句、詩などの韻文は出題されなかった。本年度の出題において特筆すべきことは、漢字の書き取りを除いて“記述式“が全く出題されなかったことである。特にこれまで配点の1割を占めていた作文の出題が姿を消した。記述式解と作文の問題は得点差の作った問題であり、また国語力を構成する骨格部分である。書く練習を繰り返してきた受験生にとってはあたかも肩透かしにあったような問題であったかもしれない。総じて昨年度より易化した。

〈出題とその内容〉
1の物語文では、(一)で、授業ノートを元に情報を整理する問題が今年も出題された。場面の出来事を時系列で捉える問題をはじめ、各場面における心情把握とその根拠を尋ねる問題など、物語文の読解に必要な要素の抽出とそれぞれの要素を有機的に関連づける問いまでを含む良問。

2では【Ⅰ】で漢文訓読体の古文の文章と【Ⅱ】でそれに対する話し合いを関連づけて解く問題が出題された。複数テクストからの出題であるが、内容は【Ⅰ】の基本的な対比構造を読み取れれば平易。【Ⅱ】はむしろ【Ⅰ】のヒントになっている。

3では【Ⅰ】【Ⅱ】ともに複数テクストによる論説文の読解が出題された。(三)の脱文挿入はやや難しい。(五)の語句選択の問題では、平素から抽象的な漢語表現に親しんでおくことの必要性を感じさせる問題である。

4では漢字の書き取りの小問をからめた実用文の読解問題が出題された。頻出の敬語の問題では、(一)で二重敬語禁止の問題が出題された。

水戸駅前校教師 小林(健)

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