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【鹿沼事務局・萩原先生作成】事務局ブログ 小説 11/22

2021年11月22日 by KATEKYO学院 栃木

KATEKYO学院・鹿沼教室だより 小説に挑戦 11/22

 みなさん、こんにちは。私自身、推薦入試、読書感想文などで作文や小論文の添削をする機会がよくあります。そんなこともあり、小説を書いてみようかと思います。今回はその書き出しに挑戦してみます。



 時計の針が秒針を刻まなくなって、もうどれくらいの月日が流れたのだろう。
それまでの日常茶飯的な喧噪の世界が止まり、世界が静寂に支配される瞬間から不思議と気になり始めるあの、カチ、カチ、カチという掛け時計の秒針がストイックに刻む一定のリズム。
 
 日曜日の午前11時、特に予定もない休みの日。春の日差しが差し込むリビングルームには、重たい空気に包まれて静寂が立ち込める。その静寂の原因を作り上げているのは他でもない、僕自身だ。

 気まずさだけが空間を埋めつくす。このひっそりと静まり返った空間では、もはや、それも頼もしい存在になり得るのではないかと時計の秒針に目を移す。
しかし、驚いたことに今の時代、秒針はもはや1秒・1秒を刻んだりはしていないのだ。そんなことはわかっているはずなのだが、大人になってからこれまで一度もそんなことを改めて気にかけたことはなかった。

 壁の時計をじっと見つめる。
スーッと回転盤の上をまるでアイススケーターのような滑らかさで幾重にも円を描き続けるそれは、その時の僕には軽い失望感を抱かせた。

 世の中が便利になればなるほど、逆に失われるものもある。不自由さ、ぎこちなさはもはや、時代の反逆児と見做されてしまうのだろうか。これまでの「古いもの」に取って代わり、そのまま世間に居座る「新しいもの」は、まるでそれが昔からずっとそこにあったかのような佇まいを見せつけて以前の世界を忘れさせてしまう。

 会話を成り立たせるためには、なにか音が必要だ。
僕はテーブルの上にあるテレビのリモコンを手に取り、スイッチを入れた。

続くかも(笑)


KATEKYO学院・鹿沼教室・教室長 萩原