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【鹿沼事務局・萩原先生作成】事務局ブログ 読書のすすめ② 9/20

2021年9月20日 by KATEKYO学院 栃木

KATEKYO学院・鹿沼教室だより 読書の秋② 9/20

皆さん、こんにちは。今回も先週に引き続き読書のお話です。

③ 「ライ麦畑でつかまえて」J・D・サリンジャー
 青春小説として世界的な代表作品となった本書は、なんといっても若者独特の言い回しが特徴的で、全体を通して口語的な文章で構成されています。主人公の16歳の少年は、孤独で自分よがりで、社会に対していつも少なからず不満を抱えていますが、その思いを昇華させて前向きに生きていくのではなく、むしろ誰とも関わりを持つことなく会話することでさえ疎ましいと考えるようになります。少年時代特有の「今いる場所、時代、環境は、本来の自分のそれでは決してない」的な後ろ向きな発想だとも言えますが、それも成長に必要な段階の一つだと考えれば、どこか懐かしくラズベリー・シナモン・パイのような甘酸っぱい香りが漂います。

④ 「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」村上春樹
 幼少のころに見た夢の中では、自分が暮らしている家の周りには、現実とは異なる世界が広がっていて、例えば家の前の小道を下ると小さな川が流れていて、その川沿いの道に沿って歩いていくと、こじんまりとした遊園地がある。たいてい夢の中の自分はその遊園地を目指して歩いているのだが、その先にはどんな風景が広がっているのかはわからずにいる。いわゆる夢の中で地図を描きながら未知の世界を探索するのですが、この
作品はまさにそんなイメージがします。
「世界の終わり」という物語と「ハードボイルドワンダーランド」という二つの異なったストーリーが、やがてリンクしていくこの話は、ストーリテラーとしての作者の緻密な計算が伝わってきて関心させられるばかりです。長編小説ですが、機会があれば是非読んでみてください。

⑤ 「ケインとアベル」ジェフリー・アーチャー
 イギリスの議員でもある作者は広い知識と経験、類稀なる才能を武器に数々のヒット作を生み出していますが、中でもこの作品は後に発表するアメリカ初の女性大統領の誕生を描く「ロスノフスキー家の娘」ともリンクしており、長編小説の中でも傑作の一つと言っていいでしょう。
同時期に生まれ、ポーランドの極貧の環境の中で育ったアベルと、ボストンの名家に生まれたケインが、数奇な運命の下で互いに恨みあい戦っていくこの話は、一旦読み進めると途中で本を置くことがなかなかできずに、夜更かしの要因になってしまいます。ドラマ化や映画化もされているので、知っている人も多いのではないでしょうか。

勉強の合間に、たまには読書もいいのではないでしょうか。

                 KATEKYO学院・鹿沼教室・教室長 萩原