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2021年8月16日 by KATEKYO学院 栃木
お盆も明けて、蝉の声もいく夏を惜しむように激しさを増しているように感じるこの頃、暑さにも負けずみなさんも元気にお過ごしのことと思います。
TOKYOオリンピックこそ大いに盛り上がり、連日の各国選手の活躍に汗握る興奮を覚えましたが、今年の夏はコロナの影響のもと、各地で夏のイベントの中止が相次いで決まり、炭酸ソーダの炭酸が抜けてしまいただの甘い水になってしまったような「なにか物足りない夏」に感じている人も多いのではないでしょうか。
鹿沼の花火大会・宇都宮の花火大会など花火大会は原則中止に、真岡の一万人プールは7月で今年の営業終了に、西川田の科学館も休館に。
真夏の夜空に大輪の花を咲かせる打ち上げ花火、この夏の思い出作りにも是非、見たかったですよね。
でも、例えば花火。人生で一番印象的だった花火はどんな花火だったかと自問自答してみます。すると意外にも脳裏に浮かんでくるのはこんな光景だったりします。あるなんということのない夏の夕暮れ時、家族で早めの夕食を済ませみんなで花火をしようということになり、ファミリー向けの花火セットを開けます。そこに必ず入っている線香花火。派手な演出で夜空に大輪の花を咲かせる打ち上げ花火もそれはそれで私たちに大きな感動を与えてくれますが、全神経を握った花火に集中させ、火玉が落ちないようにじっと見つめた先で火花を散らす線香花火、その美しさとはかなさは、なぜかとても印象的で想像以上にいつまでも脳裏に焼き付いているものです。
ともすればなにも気づかずに通り過ぎていく日常生活。でもその中でのほんの些細な出来事が実はとても大切なことだったりします、あの日の縁側での線香花火のように。今日は線香花火をお土産に買って帰ることにします。